自身の夢と、挑戦する人の想いに応える、こだわりのスタジオ

M様邸/神奈川県横浜市泉区

「たまたまいい土地だった」―運命のように見つかった一区画

長年バレエ教室を主宰してきたM様には、ずっと温めてきた夢がありました。

それは、自分の拠点となるスタジオを持つこと。
「でもね、心の中で思ってるだけだったんですよ」と笑いながら振り返りつつも、何年も前から住宅情報誌に目を通す日々が続いていたといいます。

そんな折、地元の不動産関係者を通じてたまたま舞い込んできたのが、駅から徒歩6分という好立地の一区画でした。
そこは高齢の女性が暮らしていた住まいがあった土地で、話があってすぐに電話したのが、なんと「明日で締め切り」というタイミング。そして、希望者が何組もいる中でM様がその権利を手に入れられた理由は、土地の持ち主だった方が、M様の思い描く構想に共感してくれたことでした。まさに運命の巡り合わせと感じたそうです。
もともとこの場所に建っていた戸建住宅
建物を解体し、更地に。改めてその広さに驚きます
「スタジオをオープンした時、以前の持ち主さんがお祝いのお花をくださったの。それが一番嬉しかった」
と、M様はやわらかな表情で語ります。

当初はスタジオをつくりたい、とだけ考えていたM様に対し、不動産関連の仕事をするご家族から「賃貸住戸も一緒にしたらどう?」という提案があったのも、この計画が今のかたちになった大きな転機でした。
担当者にとっても大きなチャレンジだったスタジオ
地鎮祭では、工事の安全と、地域の皆様に愛される場所となることを祈願

高さ4m・柱のない大空間という条件に、真摯に応えてくれた

M様が思い描いていたのは、「一般的な個人の貸しスタジオ」ではない、こだわりの空間でした。天井高4 メートル、柱が一本もない約60 畳の大空間、スタジオパフォーオーマンスやリハーサル時にスタッフや大勢の人が入っても余裕のある稽古場です。更に更衣室や待合ホール、トイレも2 か所希望しました。

土地の相談に乗ってくれていた方の知人が、たまたまM-HOUSEともつながりがあり、M様の「大きな稽古場をつくりたい」という構想を聞いて「一度会ってみては」と橋渡しをしてくれたのだそうです。話を聞いたM-HOUSEの担当者は、その日のうちにM様に連絡を取り、すぐにご自宅まで足を運んだそうです。それが、信頼のはじまりでした。
すっかり打ち解け、まるで昔から知り合いだったような心地よい距離感
設計当初は2階をスタジオにするプランもあったそうです
ただ、その出会いの後も、M様はほかのメーカーとの比較検討を続けていました。
その間もM-HOUSEの担当者は、M様の希望に耳を傾けながら、大空間と予算を両立する方法を模索。そうして真摯に向き合い続ける姿勢が、少しずつ信頼につながっていきました。

実際、他のメーカーに相談する中では、この条件を伝えるとその場で難しいと言われてしまうことが続きました。大手のハウスメーカーに相談しても、「うちではできない」という返事だったといいます。唯一「できそうだ」という感触の会社もありましたが、提示された金額は想定していた予算を倍以上も上回るもの。しかも、M様が求めていた規模よりひとまわり小さいプランでの概算金額でした。
「ダメだこりゃ!と思って」とM様は茶目っ気たっぷりに語ります。

一方でM-HOUSEは、構造計算の専門家とともに何度も検討を重ね、M様が求める規模と予算の両方を満たすプランを実現への道筋とともに示しました。そうやって真摯に向き合い続けてくれたことが、依頼を決めた一番の理由になったといいます。

マンションの基礎に匹敵する構造、何十人もの職人が組んだ大きな梁!

いざ工事が始まると、その規模に関わったスタッフ自身も驚くほどだったといいます。
基礎はマンション並みの配筋量。
梁には1本で何トンもある木材が使われ、ベテランの大工が「これは初めて」と言うほどの仕事だったそうです。
大量の木材を前に、大工さんたちも大人数でチームを組みます。
担当者は、現場に何度も何度も足を運んだそうです
一般的な住宅の工事では、なかなか見ない加工、長さ!
「大きな道路沿いで良かった」工事中は近くのお店の駐車場を借りたそうです
何十人もの職人が集結し、大型トラックとクレーンを使って木材を運び入れる様子は、M様にとっても忘れられない光景になりました。
「もう本当にびっくりしました。よくそんな木があったなと思って」と、当時の驚きを今でも鮮明に語ってくれます。
柱のない大空間と上階の荷重を支える、緻密な構造計算に基づいた基礎配筋
職人たちが連携し、どんどん組み上がっていく様は圧巻!
柱のない大空間を実現するため、構造計算を何度も重ねました
耐震性に加え、地震の揺れを抑える「制震」にもこだわるM-HOUSEでは、住宅用制震ダンパーを家づくりの標準としています。
今回は木造3階建て住宅用の「MAMORY L(マモリーL)」を8カ所に設置。熊本城天守閣や東本願寺御影堂門、全国の橋やビルにも採用される住友ゴムの制震技術が、この建物の安心を支えています。
制震ダンパー「MAMORY L(マモリーL)」を採用
何本も木材を重ね、強い梁をつくり出しました
地鎮祭の時に頂いたお札
大切なお札は、建物全体を護るよう建物上部に
内装のディテールにも、M様のこだわりが随所に息づいています。壁一面の鏡は特注サイズ。踊る姿がまっすぐ映るよう、角度や高さにまでこだわり抜きました。
床は見た目こそシンプルですが、バレエ専用ではなく、ヒップホップやフラダンスなど、ジャンルを問わず使える床にしたいという想いがあったため、素材選びにはとても難航したそうです。

選んだ床材は、バレエにはやや硬めの仕様。なので、下にクッション性のある層を仕込んで柔らかさを持たせ、生徒に実際にトウシューズで動いてもらい、「柔らかすぎず、硬すぎず、滑りすぎず、ブレーキが利きすぎず」など細やかな試行錯誤を重ね、決まりました。

鏡の裏にロールスクリーンを収める造作や、配線が目立たないよう位置を調整したスピーカーなど、使う人の視点に立った工夫が随所に光ります。図面だけでは分からなかった部分も、現場で相談しながら一つひとつ形にしていったといいます。
ロールスクリーンの収まりをはじめ、なるべくシンプル、フラットになるよう設計された空間
お教室に通うお子さんの送り迎えに、待合スペースとして使える吹き抜けのホール
ロッカールームにはバレエらしい壁紙を。壁に特注のバレエ用のバーを設置

「賃貸とは思えない」、回遊動線がぜいたくな賃貸住戸

大空間のスタジオの上階には、ゆったりとした1LDKの賃貸住戸が二戸。収納は天井近くまで確保され、洗面まわりも余裕のある広さです。なにより驚かされるのは、寝室からバスルーム、クローゼットへとぐるりと回れる回遊動線。実際に部屋を見た人が「今の賃貸ってこんなに贅沢なんですか」と声を上げるほどの仕上がりになりました。ひとりで住むには少し贅沢な広さで、新婚夫婦にはちょうどいいサイズ感です。
北向きの201号室は対面カウンターキッチン
主寝室にはたっぷり容量のあるウォークインクローゼット
たっぷり収納のシューズクローク
水色のアクセントクロスが素敵なトイレ
南向きと北向きで窓の取り方が異なるため、二戸は同じ間取りではありません。日当たりの抜け方に合わせてキッチンの配置まで左右で違っていて、見比べてみるとそれぞれに違った表情があります。
南向きの202号室は、壁付キッチン!
こちらのお部屋には書斎空間もあります
玄関からウォークスルーの洗面室につながる回遊動線
ファミリーに好かれそうな、優しく温かいウッド系のトーンで統一
また、1階のスタジオが天井高4メートルという特別な空間のため、上階の住戸は実質的に3階相当の高さに位置しています。
「階段は少し大変かもしれない」とM様は笑いますが、そのぶん図面で見ていた以上に視界が抜け、窓の外には遠く景色が広がる開放感があります。

女性の入居者でも安心して暮らせるようにと、玄関のオートロックはM様自身がこだわって加えたポイントです。駅から近く、日々の買い物にも困らない立地のため、車を持たない方でも暮らしやすい住まいを目指したといいます。

これからこの場所は、頑張る次世代の"挑戦の場"に

M様は今、自身が長く続けてきたバレエ教室を教え子に譲り、この場所を、まだ自分の拠点を持たない若いダンサーや講師たちに貸し出す活動に力を入れています。バレエに限らずヒップホップやフラダンスなど、ジャンルを問わず利用の輪が少しずつ広がっているそうです。料金もリーズナブルに設定し、「これから頑張る人に使ってもらいたい」という思いを大切にしています。
上棟の際には家族も立ち会い、地鎮祭の写真には息子夫婦やお孫さんの姿も。「これからですよね」と、これからの展開を楽しみにしている様子で語ってくれました。将来的には、自身の経験を活かした姿勢改善のクラスを始めることも構想中とのことです。
床面積90㎡超、柱のない天井高4mの空間。プレス・リフトやショルダー・リフトなど高さのある技も余裕を持って行えるそうです
オープンの時にはお祝いのお花がいっぱい。こちらはM-HOUSEから
お披露目会には、たくさんの方が訪れてくださったたそうです
広々としたスタジオで披露された、優雅なパ・ド・ドゥ
しなやかな動きで魅せる、表現豊かなダンスパフォーマンスも!
背筋がスラっと、立ち姿が本当に美しい
担当者も一緒にポージング!

中田スタジオコンプレックス


完成したスタジオは、ダンスやヨガ、体操など、幅広い用途に開かれています。ご利用方法や料金など、詳しくはホームページをご覧ください。


中田スタジオコンプレックスのホームページはこちら


Q&Aお客様に聞きました

M-HOUSEに建築を依頼した決め手は何でしたか?
高さ4メートル、柱が一本もない大空間をつくりたいという条件を、あきらめずに実現してくれたことです。他ではなかなか難しいという話になることが多かった中で、構造計算の専門家と一緒に、本当に真剣に考えてくれました。
建築の過程で特に印象に残っていることはありますか?
大きな梁を運び入れた日のことです。大型トラックとクレーンを使って、何トンもある木材を吊り上げる様子を見たときは本当に驚きました。何十人もの職人さんが集まって組み上げてくれて、ベテランの大工さんも「初めて」と言うくらいの仕事だったと聞いています。
このスタジオを、これからどんな方に使ってほしいですか?
自分の教室をまだ持っていない、これから頑張っていく若い人たちに使ってもらいたいです。バレエに限らず、ヒップホップやフラダンスなど、ジャンルを問わず、多くの人にとっての"挑戦の場"になったら嬉しいです。また、シニア世代の地域活動などにも使っていただけたら良いですね。

貸スタジオ

DATA

  • 建築場所
    神奈川県横浜市泉区
    家族構成
    -
  • 敷地面積
    213.16㎡(約64.48坪)
    建物面積
    256.08㎡(約77.46坪)
  • 1階床面積
    128.28㎡(約38.80坪)
    2階床面積
    126.80㎡(約30.35坪)

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